恭王府花散歩

恭王府は清朝貴族の邸宅・恭王府花園庭園に四季の美しい花が咲きます

　北京市西城区にある恭王府は、1776年に建築された貴族（親王）の邸宅と庭園です。恭王府の面積は、61120㎡にも及び広大な敷地には邸宅や美しい庭園などが設けられています。恭王府内を花散歩すると、清朝の貴族の生活を垣間見ることができます。恭王府花園では豊かな水をたたえた池や四季の花々が出迎えてくれます。恭王府花園を写真、地図、交通アクセス、恭王府散策情報で案内いたします。

　恭王府（ごんわんふー）は、1776年に建築された清朝の貴族（親王）の邸宅と庭園です。恭王府の南側には邸宅が並び、北側には恭王府庭園（朗潤園、粋錦園）が広がります。恭王府邸宅入口には日本の狛犬に似た巨大な獅子像があります。

恭王府中庭に咲く白色のライラック花写真（撮影4月下旬）

　恭王府の面積は、61120㎡にも及び広大な敷地には邸宅や美しい庭園などが設けられています。恭王府内を花散歩すると、清朝の貴族の生活を垣間見ることができます。春に恭王府中庭を花散歩していると、白色の爽やかな花色のライラックの花が咲いていました（撮影4月下旬）。

施設名	恭王府（ごん　わん　ふー） Beijin Gong Wang Fu Residence and Flower Garden
住所	中華人民共和国北京市西城区前海西街17号
最寄駅	・地下鉄6号線北海北駅（站）徒歩約6分・地下鉄8号線什刹海駅（站）から徒歩約15分
交通アクセス	・バス停東官房站（バス13、42、107、111、118、810、850路）から徒歩約5分・バス停北海北門站（バス13、42、107、111、118、810、850路）から徒歩約6分・北海公園から徒歩約9分・后海銀錠橋から徒歩約10分・鼓楼から徒歩約17分・紫禁城北門から約45分・北京国際空港からタクシーで約45分
休園日	無し（年中無休）
入園料	大人：40元、子供：120㎝以下無料
開門時間	4月～10月：8：00～17：00　　11月～3月：9:00～16:00
花植物	ライラック花、ハナカイドウ花、フジ花、ハススイレン花、ボタン花、ヤマブキ花シモクレン花、レンギョウ花、モモ花、ヒメリンゴ花、ヒナゲシの花
周辺	鼓楼鼓楼大街（徒歩約10分）、北海公園（徒歩約8分）、后海（徒歩約7分）、王府井
見所	銀安殿、親王屋敷、嘉楽堂、楽道堂、錫晋斎、恭王府庭園（朗潤園、粋錦園）明道斎、曲径通幽、流杯亭、恭王府花園

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　恭王府の南側にはいくつかの門と邸宅が複合式四合院形式で並んでいます。恭王府の正殿は銀安殿です。現在の銀安殿は再建されたものですが、建築当時の雰囲気を伝えています。

二階建て後ろ母屋前に咲く西府海棠（カイドウ）写真（撮影4月下旬）

　複合式四合院形式で並んでいる恭王府の、いくつかの門と邸宅の一番奥に「二階建て後ろ母屋」があります。「二階建て後ろ母屋」は横長の建築物で、バルコニーのようになった通路がおしゃれです。「二階建て後ろ母屋」前に西府海棠（カイドウ）の美しい花が咲いていました（撮影4月下旬）。西府海棠（カイドウ）はハナカイドウの仲間です。

恭王府邸宅中庭に咲くシモクレンの花写真（撮影4月下旬）

　恭王府邸宅は複合式四合院形式で並んでいます。恭王府にある邸宅の一つの中庭に薄紫色のシモクレンの花が咲いていました（撮影4月下旬）。シモクレンは、中国では紫玉蘭と呼んでいます。薄紫色のシモクレンの花が恭王府邸宅の色鮮やかな建築物に映えます。

恭王府花園正門前に咲く白色のライラックの花写真（撮影4月下旬）

　恭王府邸宅の最も奥に恭王府花園（朗潤園、粋錦園）があります。恭王府花園（朗潤園、粋錦園）は北京を代表する名園の一つと言われています。恭王府花園（朗潤園、粋錦園）の入口には、大理石でできた西洋風のアーチ型の門があります。西洋風のアーチ型の恭王府花園正門前に白色のライラックの花が咲いていました（撮影4月下旬）。西洋風のアーチ型の門をくぐると恭王府花園（朗潤園、粋錦園）が見えてきます。

恭王府花園蝠池畔に咲くヤマブキの花写真（撮影4月下旬）

　恭王府花園（朗潤園、粋錦園）は28860㎡あります。広い恭王府花園には蝠池（こうもりいけ）や方塘（ほうとう）と呼ばれる池があり、池の周りに長廊や舞台、蝠庁と呼ばれる建築物などが配置されています。恭王府花園蝠池畔にヤマブキの黄色い花が咲いていました（撮影4月下旬）。

恭王府花園安善堂前に咲く西府海棠写真（撮影4月下旬）

　恭王府花園安善堂前を花散歩していると、西府海棠（Malus x micromalus Riversii Chinese Crabapple）の花が咲いていました（撮影4月下旬）。西府海棠（ハナカイドウ）の薄紅色の花は恭王府花園安善堂の赤く色鮮やかな建物に映えます。

　恭王府花園の奥には康熙帝手書きの福字碑がある奇岩、滴翆岩がそびえています。太湖石でできた奇岩滴翆岩の中には洞窟があり、中心部には「福」の印章が岩に刻まれています。この「福」の印章は「福字碑」と呼ばれ、康熙帝手書きの字といわれています。

恭王府花園に咲くショカツサイ（オオアラセイトウ）の花写真（撮影4月下旬）

　恭王府花園内を花散歩すると、様々な奇岩や四季の花々を楽しむことができます。恭王府花園内の奇岩でできた岩山を歩いていると、薄紫色のショカツサイ（オオアラセイトウ）の花が咲いていました（撮影4月下旬）。恭王府花園に咲くショカツサイ（オオアラセイトウ）の花色は、日本で見るものより色が薄く涼しげに見えました。

　恭王府花園内を花散歩していると、涼しげな竹林の中に流杯亭と呼ばれる東屋がありました。清朝の貴族（親王）達は涼しげな竹林の中にある流杯亭で一休みして、酒盃を酌み交わしたのかもしれませんね。

　恭王府花園内を花散歩していると、垂花門と呼ばれる洒落た門がありました。垂花門はハスの花を下に垂らした姿にデザインされた、色鮮やかな門です。四合院形式の建築物場合垂花門の前庭を前院、垂花門の内側は内院とし、一般の客は垂花門の前までしか入れませんでした。

　恭王府花園垂花門から内院に入ると竹子院と呼ばれる、四合院形式の建築物がありました。竹子院には涼しげな竹が茂り、気持ちの良い空間が広がります。竹子院から丸門で隔たれた中庭には、ボタン園もあります。

恭王府四合院中庭に咲く白色のライラックの花写真（撮影4月下旬）

　恭王府は清朝の貴族（親王）の邸宅と庭園です。恭王府を花散歩すると、複合式四合院形式の建築様式を学ぶことができます。恭王府四合院中庭を花散歩していると、白色のライラックの花が清々しく咲いていました（撮影4月下旬）。玉泉湖から流れる名水からなる池や四季の花々を愛でながら、恭王府を花散歩するのも良いですね。

北京地下鉄6号線北海北駅（站）より恭王府花園へは徒歩約6分です

北京地下鉄6号線北海北駅（站）より恭王府花園への交通アクセス地図は下です（地図は移動、拡大、縮小、航空写真表示等操作できます）

　北京地下鉄6号線北海北駅（站）より恭王府へは徒歩約6分です。北京地下鉄6号線北海北駅（站）出口Aから地上に出て、東官房胡同を北上前海西街を目指すと、恭王府の外壁が見えてきます。

北京国際空港から恭王府花園への交通アクセス地図は下です（地図は移動、拡大、縮小、航空写真表示等操作できます）

　北京国際空港から恭王府花園へは、タクシーで約45分（27.1km）です。タクシーで地名を指示する時には、発音するより、「恭王府」と紙に書いて渡すとスムーズに行くようです。旅慣れた方は、地下鉄や路線バスを活用するのも良いでしょう。

　北京市西城区にある、恭王府花散歩を楽しんでもらえたでしょうか？恭王府は保存状態の良い清朝の貴族（親王）の邸宅と庭園です。四季の自然と花々を愛でながら、恭王府花散歩をゆっくり楽しんでください。よろしかったら、恭王府に近い北海公園花散歩も眺めていってください。